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超高層インテリジェントビルのなかに、サーバーハウジングサービスで一躍脚光を浴びている、インターネット・データセンター運営会社のIDCネットワークスの本社オフィスがある。 |
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林さん、例のあざみの学園の江川理事長の、当データベースセンター見学の件、漸く来週金曜日で決着にこぎつけました。 |
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やったね、川上くん。君としては、結婚式前に、決着をつけておきたいものね。 |
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そうそう、見せたいものがあるのよ。タラコの〜。 |
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へぇ、なにか、おいしいものですか… |
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ハハハ、食べられないタラコよ。タラコのタイトル銘板って言うのさ。 |
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それ、部長の管理するエリアのラック扉に、最近なに気に、ビシッと整然と貼付てあるやつですよね。 |
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たかが銘板、されど銘板ってやつでね。しかし、クライアントの眼からすれば、何事も均質で、整然としている方が、データセンターとしての信頼度は当然アップするんですよ。 |
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な〜るほど。部長、このタラコ銘板、私のエリアでも使わせてもらいます。 |
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タラコ銘板かぁ、知らなかったなぁ〜。部長、よくこんなもの見つけてきますよね。これだから、参っちゃうよなぁー。 |
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それを言うなら、川上くん。よくまぁ、あんな可愛い彼女見つけたよなぁ〜。俺より君が、先に結婚とは…これこそ、ホント参っちゃうよなぁーだ。 |
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